インベスターZに学ぶ個人事業主にも必須な3S(スリム、シンプル、スロー)という考え方

引用「『インベスターZ(11)』(c)三田紀房/コルク」

Googleニュースでダイヤモンド・オンラインのインベスターZが流れてきます。今回はとても心に残って個人事業主にとっても必要な考えだと思い、kindle本まで買ってしまったのでその内容についてお伝えします。

ダイヤモンド・オンライン
名古屋の喫茶店のコーヒーチケット「キャッシュレスより便利でお得」な秘密があった! 三田紀房の投資マンガ『インベスターZ』を題材に、経済コラムニストで元日経新聞編集委員の高井宏章が経済の仕組みをイチから解説する連載コラム「インベスターZで学ぶ経済...

お世辞にもきれいといえないが、安くて量がたくさんあって、いつも混んでいる都会のお蕎麦屋さんがありました。知人の話ではお蕎麦屋さんのオーナーは「ものすごく儲かっているが、儲かっているお金で別に内装を小綺麗にしようとは思っていない。」とのこと。知人の意見では「お客さんもその店に小綺麗とか求めていない。肉体労働者が量と安さを求めてきているので、お客さんとお店はあっている。」という話を聞いたとき、儲けたお金で店をきれいにしたり、そばをおいしくしようとしないという発想に儲けの秘密を見た気がしました。

以前住んでいた家の近くに、そんなに混んでいないし、お店がきれいというわけでもない焼肉屋さんがありました。(ちなみに肉はそこそこおいしく、値段は良心的、オーナーさんのサービス(愛想)はとてもよかったです。)その焼肉屋のオーナーさんはタワーマンションのいい部屋に住んでいて、やはり豊かでした。お蕎麦屋さんと一緒になんとなく引っかかっていたことが、このインベスターZを読んで腹落ちしました。そして、個人事業主にもとても大切なメッセージが含まれていると思います。

目次

店なのに繁盛しなくてよい!?

話の詳細はダイヤモンド・オンラインのリンクを見ていただくこととして、インベスターZに出てくる喫茶店のオーナーさんは、冒頭から「店は繁盛しなくてもいい、行列ができていつも満員なんて御免こうむる」と、かましてきます。

人気のラーメン屋さんをつくって、繁盛させるのは材料費・人件費などのコストもかかり、熾烈な競争を繰り返すため、一時はトップにたてても消耗して経営はどんどん苦しくなっていくそうです。

それに引き換え暇な喫茶店は、1杯600円のコーヒーのみで勝負して、原価は20円、1時間に3人のお客さんが来ればよいそうで、いろんなメニューを出して仕入れ原価が上がり、いろいろなメニューを作るのに疲弊するよりも全然よいそうです。

引用「『インベスターZ(11)』(c)三田紀房/コルク」

月商50万円に至る計算は10倍の超人強度を跳ね返したウォーズマンの計算を彷彿とさせ、喫茶店を実際にやっている人からのツッコミ(原価そんなに安くすまない、1時間に3人はけっこう忙しい)もネット上にあがっていましたが、考え方としてはとてもよい教えだと思いました。

引用「キン肉マン」

1S. 〜Slim〜 スリムとは極力少人数で低コストであること

従業員を雇うとその分人件費がかかります(当たり前ですが)。従業員は自分の思うように動いてくれるとは限りません。また、業務委託で外注にお願いするとしても、納期・品質のコントロールはむずかしく、少なくとも管理の手間がかかります。利益率を下げて人件費・外注費を払い、手間をかけてまで複数人でやる必要はあるのでしょうか。Web制作事業においては、お客さんと直取引でおこなうのが原則で、代理店や間にわからない人が増えれば増えるだけ、伝言ゲームになり、責任の所在も曖昧になり管理コストとストレスが増大しがちです。個人事業では自分ひとり、もしくは自分の奥さんくらいまでの管理しやすい少人数でコストを抑えて事業を行うという考え方は良いと思いました。

2s. 〜simple〜 シンプルとは扱う品数が最小限であること

引用「『インベスターZ(11)』(c)三田紀房/コルク」

お客さんとしてはいろんなメニューがある店のほうがよさそうですが、これも陥りがちなワナかと思いました。

不安だからサービスメニューを増やしたり、新規商品を投入しようとしたり、既存商品が売れなくなってしまったらどうしようと思いがちです。

コーディングだけの下請けの仕事より、デザインも含めたWeb制作全般の仕事を引き受けたい。なんならマーケティングやコンサルなども対応できるようにしたい。など、今自分のお店で出せるもの以上のサービスを提供しようとすると無理が来そうです。

これは大手の戦い方。色々手を出してうすまるよりは、まずは何か一つに特化して、そのあとに大手になってから複数サービスを展開していきましょう。今回の話の趣旨では大手になるのが目的でなく、利益を出して幸せに暮らすのが目的なら、サービスはしぼったほうが得策です。

3s. 〜slow〜 スローとはあまり忙しくないこと

3つ目のSが一番衝撃的でした。「商売なのに暇にしててよい。」もう少し考えると、「忙しくしていることが必ずしも儲かっていることとイコールではない。忙しくすることが目的ではなく、利益を上げることが目的。そのためには、単に疲弊するより、余裕のある時間をつくり目の前の作業に没頭するのではなく、設けるための仕組みづくりに時間を使う」というところでしょうか。

金持ち父さんの書籍の中にも「懸命に働くのではなく、賢明に働く」という教えがあります。翻訳の人すごいですね。原文は何なのでしょうか。

事業を始めた頃は暇だと不安になります。忙しくしていればそれが、その時間が少しはお金になっているので「稼ぐにおいつく貧乏なし」と思っていましたが、実際にゆとり時間を増やして、長期的に仕事を考える時間を設けたほうが、精神的にも安定するし、疲れも減って稼ぎも増えてきました。

「がむしゃらにがんばってればなんとなかなる」という考え方は少しちがうのかもしれませんね。

まとめ

個人でやる場合は、コストと利益のトレードオフを考えよう
・関係者を絞ってコスト・ストレスを軽減させるほうが利益につながる場合がある
・サービスは絞ったほうが楽で、その分それを強みに磨き上げる
・一度忙しくしないようにして、それが自分に与えるメリットを忙しい時と比較してみよう

インベスターZ(11)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次